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FHB誕生の歴史 ~Chapter 2~

2022年が皆様にとって、幸多き一年となりますように。

気分を一新し、新たな目標を立てる方も多い年始。

FHBの代表作であるF901シリーズには、LIAM(リアム)という名前が付けられているのをご存じでしょうか?

このLIAM(リアム)という男性の名前には、「動揺しない守護者」「強い意志」という意味が込められているそうです。

新年の抱負をきちんと実行するために、手元に新しい時計を身に着け、新しい時間を共有するのも良いですね。その際、LIAM(リアム)がお守りになるかもしれません。

さて、本日はFHBの歴史について、懐中時計から腕時計に進化を遂げ、FHBが誕生するところまでを綴ります。

懐中時計から腕時計への進化 ~FHBの誕生~

大航海時代が幕を閉じ地球全体の勢力図が完成すると、しばらくして世界大戦が頻発しはじめた。
ちょうどその頃、軍事用に腕時計が製作され始めると、間もなく一般向けにも腕時計が注目を集めはじめ、スイスの時計業界は懐中時計から腕時計へと舵を切り始めた。


20世紀初め腕時計が一般向けに広く浸透すると、それまで丸形しかなかった懐中時計とは異なる、腕時計ならではのファション性の高い新しいデザイン、角型、トノー型、クッション型などのケースが登場し始めた。この頃すでに、クォーツの技術は存在していたものの、小型化とコスト削減が困難で一般的な時計に利用されるまでには、半導体が安価で手に入るようになる1960年代まで待たなければならなかった。


フェリックス・フーバー氏は、1960年代からCATENAやFEROのデザイナーとしても活躍する一方、自分のプライベート・ブランドを立ち上げるべく”FHB”ブランドを登録。20世期初期には既に完成していた腕時計の基本形、角型、トノー型、クッション型などを多用したクラシックなデザインを始め、たくさんのデザイン画を準備し来たるデビューに備えていた。